どんぐりを枝ごと落とした犯人は?

クヌギの実.JPG
▲雑木林を歩いていると、クヌギのどんぐりが枝ごとボトボト落ちている。

毎年この時期になると、
クヌギやコナラのどんぐりが、
枝ごとボトボト落ちている光景をしばしば目撃する。

台風が過ぎた後とかなら話は分かるが、
風もない穏やかな日が続いていたのに、
ある日突然、こんなことが起きるのだ。

コナラ.JPG
▲こちらはコナラのどんぐり。ちなみに枝ごと落ちているどんぐりはクヌギとコナラだけだ。

普通どんぐりは緑色の状態では落果したりしない。

しかも枝ごと落ちているということは、
あきらかに何者かの仕業である。

コナラの穴.JPG
▲よく観察してみると、落下したどんぐりの帽子には穴が開いている。

で、落果したどんぐりをよく観察してみると、
どんぐりの殻斗(帽子)の部分に、
小さな穴が開いていることに気付かされる。

じつはこの穴、
殻斗(帽子)を外してみると、
どんぐり本体まで貫通していることが分かる。

で、この穴がなんなのかというと、
じつはこれ、
ハイイロチョッキリというゾウムシの仲間が、
産卵のためにあけた穴なのだ。


ハイイロチョッキリはどんぐりに産卵した後、
どんぐりが付いた枝を、
長いくちばしで切り落とし、
地面に落下させるというわけだ。

では、なんでこんなことをするのかというと、
じつはどんぐりに産卵する虫は、
他にもたくさんいて、
自分が産卵したどんぐりに、
他のゾウムシに産卵させないために、
どんぐりを枝ごと切り離して、
落果させているという訳なのだ。

ちなみに他のゾウムシは、
産卵したどんぐりを枝ごと落下させるようなことはしない・・・・・・
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